Ad Assisi…
宗教を超えて、世界中から祈りが集まるアッシジ。
絶対的な静けさと穏やかさが存在する。
ここへ来ると、平和は実現できると思えます。
2005年、初めて仕事で来て以来、仕事やプライベートで何度も足を運んでいます。
多くは、修道院に寝泊まりして、そこで食事をとっていました。
その2005年のクリスマスコンサート、聖フランチェスコ大聖堂で、ジョットのフレスコ画に囲まれて歌った時、奇跡が起こった。
スタンディングオベーションを味わったのもその時が初めてでしたが、余りにも不思議な出来事なので、説明が難しい。
ただ、私はツール以外の何者でもないと、コンサートの後理解しました。
そして、ここでの出来事は、私の生き方を大きく変えました。
そのコンサート以来、ずっと親しくしている友人夫婦。
2人とも弁護士ですが、奥さんは身体障害のある子ども達の施設を運営し、コソボにまで出向いて子どもを迎え入れています。
その友人達がローマ法皇の謁見から帰ってきたばかりだというのに、夕食を企画してくれました。
なんと、ローマ時代の基礎の上で食事!
クリスタルの床の下は、ローマ時代の遺跡。
壁は中世にできたものです。
その上の階は、16世紀のフレスコ画で、枢機卿の家だったそう。
つまり世界遺産の街で、遺跡の上で食事をするという貴重な体験をさせてもらいました。
お料理も素晴らしく、これほどエレガントなプロシュートやサラミは頂いた事がない。
中でもモルタデッラは、ボローニャのそれよりも美味でした。
ウンブリアの丘の上に建つ街は、いつも 不意打ちのように 私を別の次元に連れて行く。